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その日の帰り、奈々は怖がりなので、私は『玄関でいいよ』と言い別れました。
玄関を出て二階から下に降りる階段までは10歩位ですが、玄関からは階段は見えません。玄関前の廊下の突き当たりは隣の部屋の入り口で、その入り口のすぐ右に降りる階段があり、その右は三階に登る階段になっています。
隣の部屋の入り口前に来た時です。
二階の踊場から三階に登る方向に隠れるように人影が通りました。
(☆o☆)
生身の人で無いことは分かりました。音がありませんでしたから。
長い髪に白いワンピースでした。
私は何事も無かったように、荒川河川敷沿いに停めた車に戻り家路につきました。
階段に居るソレは毎日そこに居ました。
ふと見ると隠れてしまうので何かされるような恐怖はありませんでした。
奈々には見えていないので敢えて言いませんでしたが、その代わりに毎日二階の踊場まで送っていきました。
玄関まで行って戻るのはさすがに私も怖かったので😆
それから半年が過ぎ奈々が福島の実家にに引っ越すまでずっとそうしていました。
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