東京-青森 東北循環高速自動車道路

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霧が濃くなったこととスピードが落ちたことにより、百メートル先にあったテールランプは少しずつ近付き、50メートル先くらいになっていきました。 前照灯の灯りを頼りにほんの目の前だけが見えて、灯りの無い両脇は真っ白な状況の中でその車は左に逸れて行きました。 まるで加須インター出口を行くように。 私は気付きました。 車はまやかしだったのです。 そこから少し先に本当の加須インター出口があり、無事に出口までたどり着きました。 もしもテールランプにつられて左に逸れていたら命を落としたかも知れません。 いつもよりゆっくりとはいえ時速90キロ出ていましたし。 そして車が左へ逸れたその場所こそ、事故多発地帯の看板がある場所なのです。 今もその看板はあります。
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