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友達には言えませんでした。
私はたまにしか電車に乗りませんでしたが、夏も冬もベージュのコートで寒そうに私の降りるドアの最後尾あたりに必ず立っていました。
三年間居ました。
でも学校の帰りに羽生から乗る時には幾ら探してもどこにも見当たらなかった。
今もあの人は毎朝あの時間の電車に乗って羽生から館林方面に通勤しているのかも知れません。
たまたま私と波長が合って私が降りるドアの前に立ったのか分身していたのかは分かりませんが、他人にはけして口外できない恐怖と威圧感があり、絶対に目を合わせてはいけない気配を漂わせていました。
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