幻のラーメン

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崖の上でたそがれている一人の老人がいた そして何やら口を動かし始めた ――――――――――――――― あれはいつの日だったじゃろうか? とんでもない出来事に遭遇してしまった いやワシが関わっていたことなのじゃ そのことを話そう あくびが自然とでるような暖かい日 ワシは涙をこぼしながらベビースターをほうばっている少年に出くわした 彼の名は松本金文(まつもとかなぶん)と言ってな どうして泣いているのか尋ねてみたんじゃ するとその答えがベビースターがうますぎるからだったのじゃ ワシは度肝を抜かれた すぐさま幻のラーメンが食える所に松本という少年を連れて行ったのじゃ 当初松本は幻のラーメンをバカにしておった 「俺を唸らせることなんてできねーよ!」 といつもほざいておった 注文をしてからついに幻のラーメンが松本の前に置かれた 松本は期待のカケラも持たずに麺をすすった その時じゃった 松本の体が宙に舞い上がって天井に突撃して死んだのじゃ! ワシは確かにこの目で見た 松本は幻のラーメンのうまさに耐えることができずあろうことか飛び上がってしまったのじゃ! ふぅ話疲れた 腹が減ったな ベビースターでも食うか 『バリボリバリボリ』 うまい!!!!!! ――――――――――――――― 老人はあろうことか崖から飛び降りた 終わり♪♪
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