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「大輔くんは?」
「できるだけなにも考えないようにする。」
心臓の動きが早すぎて痛い。
「心臓、ドキドキいってるね。早い。でも、落ち着くね。」
やっぱり…聞こえてたかぁ~。そりゃ、そうだよね。痛いくらいドキドキしてるわけだし。胸に太鼓があるみたいにうるさい。
俺は右手をあおいちゃんの背中に回して左肘を曲げてあおいちゃんの頭を体に近付けた。
「くるしい?」
「ううん。」
そのままどちらもなにも話さなかった。
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