〇スタート地点〇【現世】

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    ──と、いうことで近くの広場へ来ていた。     ここにはたくさんの木が生い茂り、 たくさんの鳩がいる。       簡単な水場があり、鳩たちに混じって子供が遊んでいる時もある。         しかし、今日は学校の振り替え休日を利用して来ているため平日。       広場には4人以外誰もいなかった。                       と、思っていた。         冬『な....に?』       水場に影が見える。     一番ビビリ症の春川はすぐに震えだす。     秋『..自分、見てくるから待ってて』     秋山は動けない3人を置いて水場に近づく。                     秋『ぅおっ!!』       春『きゃぁぁぁ!!!』     夏冬『っ..!!』           秋『..って、ただの魚だよ。いきなり跳ねるからびっくりしたー...』         春川はビックリし過ぎて頬を涙が伝う。     夏野はビックリし過ぎてぽかーんと立っている。     冬海は...             もちろん、真っ黒いオーラを出しはじめた。         秋『それにしても、めずらしい模様の魚だなー。こんなの見たことな───って、冬海ッ!!な、なんだよξ』     ──やっとみんなの様子に気付いた秋山。     ちょっと(いや、かなり)鈍すぎだろう。       冬『なんだよ、ってそんなこともわからないんだ(妖笑)?』     そんな事を言いながら冬海は、秋山に近づいていく。     そんな冬海を見た夏野は、冬海を止めるために慌てて後を追う。     そんな夏野を見た春川は、一人にならないように夏野の後を追う。         夏『冬海、止めなってξ!!』     春『ひひひ一人にしないでぇぇ(泣)』         ..4人が水場近くに集まったときだった。     《道が繋がった───》         知らない人(人かどうかは不明)の声が聞こえ、世間で言うトリップが起きた。           ───4人がその事実を知るのはもう少し先の話。
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