prologue

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翔「……江崎さん」 ビュッ 江崎「なんだ?」 パァン 翔「……グランドやマウンド…かなり良い環境ですよね」 江崎「あぁ、このグランドやマウンドは校長が俺らの為に整備してくれたんだよ」 ビュッ 翔「……やるな校長」 パァン 江崎「俺達生徒の為に色々苦労してくれる良い先生だよ…」 翔「………」 ビュッ 江崎「さて…そろそろ今のお前の実力を見せてくれ」 パァン そう言うと江崎さんはキャッチャーの姿勢になり俺にボールを返球した 翔「……行きます」 俺は返球を受け取るとゆっくりと投球フォームに入り… 翔「………」 ビュンッ!!!! 江崎さんのミットに向かってストレートを投げた 江崎「……!!!!」 ズバーン!! 翔「………やっちゃいましたか?」 江崎「あぁ…軽く突き指しちまったよ…」 江崎さんは苦笑いをしながら立ち上がり俺の方に歩み寄って来た 江崎「明日は"本気"を出してくれよ…翔」 翔「……バレました?」 江崎「まぁ、お前の考慮のおかげで突き指程度で済んだんだ…気にするな…小生意気な後輩が来たもんだ…」 江崎さんはそう言って俺の肩を叩いた 翔「……エースに怪我させたなんていったら反感買いますね……手遅れですが」 江崎「なに言ってんだよ…そんじゃあ今日は上がるぞ」 江崎さんはそう言うと部室に歩いて行った
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