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一つの街と化しているこのマンモス学園の、1番端に位置しているのが畜農科の農場だ
広さはそれなりのものがあり、ちょっとした動物園のようにも思えるサイズだったりする
その広い農場に行くためにバスが出るのだから流石金持ち学園と言った感じだろう
移動中のバスの中では先輩やクラスの人間の体験談等の話で盛り上がっていた
その様子は今日初めて会ったとは思えないくらいに仲よさ気だ
「ほら、ここが農場。今の所77匹?いるんだ。まぁ、いろんな種類がいるから数え方がわからないや」
そう言ってはにかむ高野にドキッとした奴がいるとかいないとか・・
「農場って何がいんの?」
はい先生!といったノリで手を挙げ壱が高野に尋ねると、高野もそれに優しく答えていく
「今から一つずつ見ながら説明するからね」
そう言って高野を先頭にみんなで1番近くの建物に入っていく
「ここが牛のいる建物で牛舎(ぎゅうしゃ)」
4つの部屋があり、手前の部屋には白黒のホルスタインと呼ばれる牛が二頭、その隣に黒の部分が茶色のが一頭
その次は肉牛の茶色の牛と真っ黒の牛が一頭ずついて、1番奥の部屋は今何もいない
「そこの二頭はまだ子牛なんだ」
「こんなデカイのに!?」
「隣の牛と比べるとまだ小さく見えると思わない?」
「ホントだ!」
はしゃいでいろいろ質問してくる壱に高野だけじゃなくて、尾崎などもちゃんと答えてくれるその様子を紺は後ろから微笑ましげに見ている
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