プロローグ ~伝承~

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    大勢亡くなりました。   人だけでなく、自然のものたちも。       無論、人々は慌てて避難しましたとも。   ウイングやアクアなら、津波を避けられますし、海面が上昇しても問題ありませんからな。       ですが、避難が遅れる人々もおりました。       氷の大地に近かったからではありませんぞ。   そこの人々は、あまり機械に頼らなかったのです。   そのため、爆発や津波の情報が遅れてしまったのですな。       皆、自分のことで精一杯です。 それも仕方ありません。       祈るしかありませんでした。       当時の人々は、神様をあまり信じておりませんでしたが…   ああ、今は考えられないでしょう?   ですが、そうだったのです。   おそらく、この時が初めてだったのでしょう。       皆さんもここは聴いたことありますかな。   いくらなんでも、ここはフィシスに住む者なら知っておりますね?       そう、その通り。       神様が現れ、残された人々のいる大陸を救ってくださったのです。    
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