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奉行所に着いた若葉は
門番によって足止めをくらった。
中に入りたくとも、入れて
くれようはずもない。
必死に頭を下げ、
声にならない声で
必死に懇願し、
土下座までした。
しかし門番も仕事だ。
首を縦には振らない。
見ている役人達が辛そうに
若葉を見る。
だが、通す訳にはいかない。
しばらくそんな攻防戦が続くと、
奥から一人の男が出てきた。
家臣を連れて歩くそれは、
彼方を牢に入れたその人であった。
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