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「あ!そうだ!」
私はレシピをいったん適当にバッグの中に押し込めると、一つ小袋を取り出して熊クンに差し出した。
「コレ、お礼。昨日の夜作ったヤツなんだけど、よかったら食べて?」
笑顔で差し出した小袋の中身はキャラメル。
なかなか手を差し出さない熊クン。拒否られる前に私は熊クンの手をとり、小袋を手のひらに置く。
「じゃあ、ほんとにありがとう!」
またね。と手を振りながら私は改札に向かうべく階段を登っていった。
電車の中で、レシピぶちまけて、がた落ちのテンションは熊クンのおかげでまた上昇した。
フフッ。
思わず笑みがこぼれる。
熊クンの言ってくれた「勉強熱心」の言葉。
単純な私はその一言でまた、よーし、やるぞぉ!
ってぐあいにやる気を満ち溢れさせていたのだった。
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