ストーカー規制砲(改)

3/10
前へ
/69ページ
次へ
「はぁっ…はぁっ…ストーカーに追われてるんです…助けて下さい!」 その女性は零の胸から顔を上げ、涙を浮かべながら叫ぶ。 「勿論この私が助けて差し上げますよっ!ところで、いくら払えます?」 「はい?」 女性はキョトンとした顔になり聞き返す。 「報酬の話だよ。もしかして、何にも知らずにこの店に入ってきたの?」 「…は、はい、とにかくどこかに逃げ込もうと必死で…。」 零は苦笑しながらリリスを見る。 リリスはため息をつきながら零の変わりに口を開く。 「ここはバー兼なんでも屋なんです。依頼は独断と偏見で選びますし報酬は高いですが、受けた依頼の成功率は100%……だいたい100%。その世界じゃウチを知らない人はいないですよ?」 リリスは腰に手を当て胸を張る。 「非常にわかりやすい説明ありがとう。つーわけだお嬢さん。本当なら1回帰ってゆっくり考えるべきだが、あまり時間も無さそうだ。」 その瞬間激しい音を立て扉が開くと、血走った目をした大男が零達の前に現れる。
/69ページ

最初のコメントを投稿しよう!

95人が本棚に入れています
本棚に追加