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「はぁっ…はぁっ…ストーカーに追われてるんです…助けて下さい!」
その女性は零の胸から顔を上げ、涙を浮かべながら叫ぶ。
「勿論この私が助けて差し上げますよっ!ところで、いくら払えます?」
「はい?」
女性はキョトンとした顔になり聞き返す。
「報酬の話だよ。もしかして、何にも知らずにこの店に入ってきたの?」
「…は、はい、とにかくどこかに逃げ込もうと必死で…。」
零は苦笑しながらリリスを見る。
リリスはため息をつきながら零の変わりに口を開く。
「ここはバー兼なんでも屋なんです。依頼は独断と偏見で選びますし報酬は高いですが、受けた依頼の成功率は100%……だいたい100%。その世界じゃウチを知らない人はいないですよ?」
リリスは腰に手を当て胸を張る。
「非常にわかりやすい説明ありがとう。つーわけだお嬢さん。本当なら1回帰ってゆっくり考えるべきだが、あまり時間も無さそうだ。」
その瞬間激しい音を立て扉が開くと、血走った目をした大男が零達の前に現れる。
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