パチンコ屋の中心で愛を叫ぶ

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~30分後~ 「僕は何をしていたんだろう……。予定では今頃、スーパーで一週間分の食料とガリガリ君を買い、ガリガリ食べながら帰宅しているはずでは?」 くわえタバコのままパチンコ屋から出ると、零は夏の殺人的な日差しに照射される。 「……これは夢だ。メインの食料どころか、おまけであるはずのガリガリ君すら買えなくなっているなんて、いったい誰が信じられる?いーや、信じられるはずはないさ。」 零は財布をポケットから取り出し中身を確認し、それが終わると目を閉じ、ゆっくりと天を仰ぐ。 「…………」 そして目を開き、細目で恐る恐るもう一度財布の中を見る。 「……誰かぁぁ!!誰か助けてくださぁぁい!!」 零の声が、誰かに届くことはなく、真夏の駐車場に寂しくこだました。
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