第五章 The thunderbolt of the azure sky

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つまりそれは勝っている側からすれば、 いつ追い抜かされるかわからないということだ 全てが終わるまで気が抜けないんだな と思った そんなことを考えてるうちに男子は終わり女子団体が射場にいた うちの女子団体は… 4立ち目だ もう準備しないと…… と思い振り返ると既に先輩たちはかけやゼッケンも付けて弓の調整をしていた 祥子はどうやら介添えらしい 俺が「頑張れよ!」と声をかけると祥子はにっこり笑って「任せといて!」と右手をグーにして親指を立てて見せた 緊張しねーのかなぁ とぼんやり思う 第1控え…第2控えと道場に近づくにつれて先輩たちの顔も真剣になってきてるみたいだ そしていよいよ那白高女子団体の番が来た お隣はまさかの千磐高だ しかもよく見ると4番に美咲さんがいる 千磐高は昨年の新人戦の県大会でベスト8まで残ったらしい そんな高校のプレッシャーに負けなければいいけど… 正直そんな高校がすぐ横にいるんだから 当然意識してしまうはずだ
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