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ティルトに助けられて、3日が経った。
身体もほとんど痛まなくなった。
「なぁ、俺も仕事手伝って良いか?」
俺がそう言うと、ティルトは驚いた。どれくらいかといえば、皿を落として割ってしまった程だ。
「へ!?今なんて…?」
「だから、仕事手伝って良いか?って。てゆうか、皿割れてる」
それを聞いて、ティルトは慌てて、割れた皿を片付け始めた。
「別にもう怪我治ってるから良いけどさ、シュリン、戦えんの?」
「多分、できる。だってティルトが言ってたろ?俺は始末屋だったかもしれないって」
「言ったけどよ……」
「それに、寝てるのも飽きた。身体動かしたい」
「……~っ、わかった、連れてく。それがきっかけで記憶がもどるかもしれないし。ただし、足手纏いになったら、すぐ帰ること!
OK?」
「わかった」
「じゃあメシ食うか。食ったら出発な」
ティルトはスープの入った皿を差し出した。
「…ティルトはスープしか作れないのか?」
具は変わるが、毎日三食スープだ。
「食べたくないのかな?」
「…食べる」
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