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次の日――
拓朗は昨日までいた営業所に辞表をだして涼太のガレージに来ていた。
拓朗がガレージを訪ねると涼太は池田に電話していた。
涼太 「はい… はい! よろしくお願いします!」
[ピッ]
拓朗 「池田さん、何だって?」
涼太 「よろしくお願いしますだって。」
拓朗 「マジか!? やったじゃん!」
涼太 「でも、ノルマがあってな。 まずは作業員を、あと10人、スタッフを5人は増やさないといけないらしい。」
拓朗 「スタッフ? 何でガレージにスタッフを…?」
涼太 「一応、新車も置くらしいんだ。 それとデモカーもね。」
拓朗 「ディーラー+チューナー… みたいなやつか。」
涼太 「そんなとこだな。 住所も決まってるらしいぜ。」
そう言うと涼太は、場所と周辺図が書き記された地図を渡した。
拓朗 「これって… 福岡だよな??」
涼太 「この会社、丁度全国展開中らしいんだ。 それで俺らは福岡に飛ばされた…ってわけだ。」
拓朗 「いきなり左遷かよ~…」
涼太 「まぁ、しょうがないよ。 これが全国展開ってやつだからさ。 でも、福岡は軽自動車の需要率高いらしいぞ? 稼げるじゃん。」
稼げるという言葉に拓朗が反応した。
拓朗 「か、稼げる!!?」
涼太 「おいおい、目が¥になってるって(笑)」
拓朗 「よし! さっそく行こうぜ!!」
涼太 「お、おう。 …あっ、待て! まだすることは済んでねぇ。 色々挨拶回りしねぇと。 顧客も多かったんだからさ。 一応挨拶のはがきだけでも送らないとな。」
拓朗 「あ、そっか(笑)」
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