~第二話~

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――――― ―――― 『う…わぁ…』 ――それは、この高校の入学式の日。 早く来すぎてしまったから、時間つぶしの為に… 学校を探検していた。 すると、私の目を引くとても綺麗な桜の木を発見して。 私はすぐに駆け寄った。 『綺麗だなー…』 何でだろう。 桜の木は他にもたくさんあるのに。 違う場所にぽつんと一つだけある、この桜の木に目を奪われた。 ひらひら… 桜の真下に来て、 上を見上げれば…桜の花びらが自由に空を舞っていて。 『綺麗…』 まるで花びらが私の周りだけ舞っているような錯覚に陥る。 『一人ぼっちで… 寂しくないの…?』 それは、きっと自分にかけた言葉。 『友達…増やしてあげるね』 そして私は桜の木の真下に、小さな花の種を植えた。 これでもう、寂しくないね…? そう心の中で呟けば 『…あ…』 桜の木が、ふわりと微笑んだ気がした…
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