~第二話~

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『誰だったんだろう…』 入学式の次の日。 私はずっと昨日の男子生徒の事を考えていた。 やっぱ…気になる! 私は居ても立ってもいられず、再び放課後に桜の木を見に行った。 『…いる…』 あの桜の木の下。 影になってて、回り込まないとわからない場所で、 昨日の男子生徒が静かに眠っていた。 『…起きない…よね…』 ぽつり、誰に言うでもなく呟いて… 音を立てないように男子生徒に近づく。 『うわ… カッコイイ…かも』 目の前で気持ち良さそうに寝息を立てる彼は… とても綺麗な顔をしていた。 『何か様になるっていうか……』 桜に合ってる…? 表現がおかしい気もするけど、素直にそう思った。 そして私は… 時間が経つのも気にならなず、 彼にしばらく魅入っていた。
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