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  「だれもいないの?」 哀ちゃんは、不安なのやら悲しいのやらいろんな気持ちが押し寄せて、いてもたってもいられなくなりました。 「歩いていけば、だれかがいるかもしれない」 そう思った哀ちゃんは、真っ白な部屋を歩きだしました。 でも、いくら歩いてもだれにも会いません。 「どうしてなにもかも真っ白なのかしら」 床も真っ白。 天井も真っ白。 それに、いくら歩いても部屋は終わりません。 右の壁も左の壁も後ろの壁も前の壁もありません。 どこまでも続いているようです。  
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