24人が本棚に入れています
本棚に追加
「だれもいないの?」
哀ちゃんは、不安なのやら悲しいのやらいろんな気持ちが押し寄せて、いてもたってもいられなくなりました。
「歩いていけば、だれかがいるかもしれない」
そう思った哀ちゃんは、真っ白な部屋を歩きだしました。
でも、いくら歩いてもだれにも会いません。
「どうしてなにもかも真っ白なのかしら」
床も真っ白。
天井も真っ白。
それに、いくら歩いても部屋は終わりません。
右の壁も左の壁も後ろの壁も前の壁もありません。
どこまでも続いているようです。
最初のコメントを投稿しよう!