少数派
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「優希ぃー!」 部屋の扉の向こうから不意に名を呼ばれて我にかえる。 いつの間にか部屋からいなくなっていた兄の声に返事をすると、 「友達来てるぞ。早く降りてこい。」 そうだ、今日は幼なじみの麻理(マリ)と買い物の約束をしていたのにすっかり忘れてた。 モヤモヤとした頭の中を払拭するように顔を左右に強く振り、急いで出掛ける支度に取り掛かった。
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