少数派

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騒音が止み 「‥なんか言ったかー?」 と、騒音の元凶である兄の気の抜けた声が壁越しに聞こえてきた。 ガツンと言ってやりたいのだが今はそれどころじゃない。 軽く意識が遠退く程の痛みを左手に感じながら悶絶するしかなかった。 ―‥ガチャッ‥― 部屋の扉が開き兄の首がヌッとでてきて、こちらに目を向ける。 「‥‥‥ッ‥クククッ‥」 床でのたうち回る私をみて嘲笑う兄。 今度飲みかけのコーラに醤油を入れてやると心に誓いました。
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