序章~最果ての記憶~

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  ジョゼ「綺麗な、死体だな。さっき死んだばっかりみたいだ。」   ケリー「ああ。まあ、あれから30日も経ってるんだ。逆に生きてた方がビックリだよ。」   ジョゼ「とにもかくにも、これで俺らは晴れて本国帰還、お疲れさまってわけだ。」   ケリー「おう、この時間から帰るんならミサに行かなくてもいいから気が楽だ。」   ジョゼ「…。お前、ちょっとコエーよ。」   ケリー「…? 何がよ?」             「腕章No.0033確認。U.A所属シナト・アイオールに相違ありません。」   岩に寄り添う形で動かない彼の腕を持ち上げ、確認の旨を側の上官に伝えた。   上官「そうか。ならヘリに運べ。運び終わったらそのまま先にカルオニバスへ向かえ。」   「ハッ!」   上官の指示に、二人はヘリへと向かう。兵らしい大変キビキビした動作で、彼を運んでいく。   上官「おい。ここから一番近い駐屯基地はどこだ。」   「ハッ。…ここからならばピッツォレ駐屯基地かと。」   上官「そうか。ご苦労。」   「ハッ!」   自分の作業へと戻りかけた兵に、上官はもう一度繰り返した。   上官「ご苦労さん。」   タンッ。   鈍く、短い音がジョゼらに易く聞こえるくらいに、それは響いた。
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