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「こりゃア、ひでえぜ…。地上が全然見えない。
…こちら第6師団第2空母小隊。現在ベネクトリア大陸のベクトリア西海岸上空を通過。地上は…、先程の爆発の粉塵で半径3km近くは全く何も見えない。」
無線機の向こう側に、ありのままの状況を友人のケリーは伝えた。
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「こんなにヒドイ粉塵はあまりないぜ。一体ここで何があったんだ?」
ケリー
「戦争つっても小規模な部族紛争だったんだろ?…なのに、って事もないが。こんな大規模な混乱ってあり得るんか?」
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「分からんな…。ただ第1の話を聞いたんだけどな、この紛争に何やら軍上層部が一枚かんでるらしい。特に師騎団の連中が、な。」
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「師騎団…ねえ。ホントにあったんだな、そんな組織。で、何よその一枚かんでるってヤツぁ。」
ケリー
「俺も詳しく知ってるわけじゃねえよ。第1のローブに聞いただけだからな。ほら、いつも後援にいるヤツいんじゃん。」
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「ん…?……あぁ、はいはい、知ってる知ってる。」
ケリー
「アイツは元々第2師団にいたからさ、結構軍の濃い部分とか知ってたみたいでさ…。」
と、話の途中で無線機から連絡が入ってくる。
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「こちら第6師団第1空母小隊。第6師団隊全鑑に告ぐ。本日一三00にベクトリア東海岸アルト平野にて臨時着陸。繰り返す…。」
なんて汚い空なんだろう。ジョゼはそう思った。
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