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真夜中の住宅街にある公園、満月の明かりの下に何やら猫達の集団がいる。
「よーし皆!全員集まったな!コレより集会を始める!」
「にゃーー!」
公園の中で一番高い場所のタコの形をした滑り台の上で、黒い毛並みの大きなボス猫が号令をかける。
「今日の議題は他でもない、ここ最近の人間どもの態度だ!近頃の奴らはおかしい、前までは俺達がニャーと一声鳴けば体を撫でさせずともセッセッと餌を運んできた。しかし!今は少し頭を触らすだけではそう簡単に餌を出さない!何故か!」
猫たちは口々にそうだ、何故だ、と話す。
「にゃー!」
「ボスにゃぜですかー!」
ボスはふんっとはなをならし、機嫌が悪そうに長い尻尾を左右に揺らす。
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