‥花‥

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お花畑を見ていると とても安心できる 僕が居た 僕はいつも お花畑に居たかった 居たかったのに‥ ある日 天候が崩れ落ちた 雨が降り 光が無くなり いつの間にか 周りの花は枯れていた 僕は それをただ呆然と眺めてた 僕はそれでも 笑顔だった 狂ったように笑い続けた 花なんて‥‥ もう要らない 僕は枯れた花を 踏み潰した 悲鳴にも似た笑い声が 僕の世界に響いてた 枯れろ 枯れろ 僕の世界なんて 全部壊れてしまえ 「消えろ」 誰かがそう叫んだ そっか 世界が無くなってしまえば 僕なんか存在しては いけないんだね 「消えれば良いんだよ」 「早く!!!!」 誰が言ってるのか 分からない でも僕も消えたいと思った もうこの世界には 何も無い 期待するものなど 無いんだね 僕は 僕の世界の 海の中に堕ちた もがき苦しみ死に損ない その中で大きな声が 幾度となく聴こえてくる 嗚呼 この声は 僕の声だったんだ‥‥  
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