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「ふむ、迷ったね。ここはどの辺なんだろ?」
俺の名前は 風架廻 梛夢 (ふかかい なゆめ)
現在、迷子中の高校生だ。
「はぁ…、こんな事なら適当に散歩するんじゃなかったぜ」
来た道すら思い出せない。
………高校生になって初めて迷子デビューか。
うん、悪くない。
「ん?雨…か?」
ぽつりぽつりと降り出してくる。
「まいったな…。お?あの木の陰がちょうどいいな」
そして俺は何も考えずに木の下に行った。
思えばそれがはじまりだったかもしれない。
これからはじまる俺とあいつの不可思議な物語のスタートは…。
偶然が必然に。
そして物語ははじまる。
これはある二人の奇妙な恋愛物語。
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