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「沙新?何してんの?」
急に友達の鴉(からす)が話しかけてきた。
「生きてる喜びに浸ってた。」
「あほか」
鴉と沙新は笑った。
その瞬間涙が沙新の頬を濡らした。
「大丈夫?!
何があった?」
沙新は一言ずつ単語を言った。
「父親…暴力して
自殺し…たかった」
鴉は静かに聞いてくれて
ゆっくり沙新を抱きしめた。
「つらかったね。
あたしには半分も伝わってないかもしれないけど
相談くらいしてよ。
聞く耳があたしにはあるから。」
涙声で鴉は言った。
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