沙新-さあら-

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  こんなに気が楽になった。 こんなにすぐ近くに助けを求める事が出来なかったのが馬鹿らしくなった。 「沙新は一人じゃないんだから」 沙新はただ頷いた。 「頑張れとは言わない。 全て話せとも言わない。 でも.まだ生きれる体があるじゃん。 笑えられんじゃん。 泣けんじゃん。 感情あるじゃん。 勿体無いよ。 一緒に生きよう?」 沙新は頷いた。
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