鴉(からす)

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  ゙幸せでしだ 私はそう囁いた。 神様は何も言わず私を光に包みこんだ。 その瞬間私は消滅した。 形も意志も全て無になる。 最後の仕事は失敗した。 だが沙新は将来を歩んで行ってくれた。 後悔はなかった。 沙新の泣き顔と笑顔が脳裏で交差する。 沙新。 ごめんね。 私は心の中で呟いた。
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