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<気道に炎症が起こる背景>
ダニ,カビ,ペットの毛など,原因となる環境危険因子があり,アレルギーによる炎症を起こしています。
アレルゲン(アレルギーを起こす原因物質)がわからない場合もありますが,同様に炎症を起こしていることは事実で,それが慢性化し,発作のない時も炎症は続いています。
喘息患者の気道は,この慢性の炎症のために敏感になっています。
再びアレルゲンが加わったり,風邪をひいたり,冷たい空気を吸ったり タバコの煙を吸うなど,なんらかの刺激が加わると,次のような反応が起こります。
●気管支をとり巻く筋肉(平滑筋:へいかつきん)が けいれん によって縮み,気道が狭くなる。
●気管支の内腔をおおう粘膜が じんま疹のようにむくみ,内腔が狭くなる。
●刺激を受けた気管支の粘膜にある腺細胞から粘液が分泌され,それが痰(たん)となり,気道の内腔を埋め尽くすので気道が狭くなる。
この3つのいずれか,もしくは全ての要素によって,気管支の内腔が狭くなり,その結果,発作が起きるのです。
【2009.6/2.1:38 更新】
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