ひとりぼっち

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此処は並盛中央病院、循環器外科 七月一日 雲雀「外に、行きたいなぁ~。母さんも、父さんも一年以上来ないし・・・。」 コンコン 雲雀「はい、どうぞ。」 ガラガラ 医師「雲雀さん、ちょっといいですか?」 雲雀「はい?」 医師「実は・・・貴女のご両親が離婚されて貴女のお母様が1人で貴女を育てるとの連絡が。」 雲雀「離婚?ああ、昔から揉めてましたしね。分かりました。母さんに、見舞いに来ないで。って伝えて下さい。僕は1人でも平気だよって。」 医師「分かりました。」 雲雀「母さんも、忙しいみたいだね。・・・ドラマの撮影で。」 -------------------初めてまして、雲雀恭弥です。 え、男みたいな名前? 父さんが男だと思ってつけたから、恭弥なんだよ。 母さんは、女優やってて、父さんは株式会社の社長だったらしいよ。 だけど離婚したから・・・2人とも有名らしいけど愛された覚えないね。 寧ろ、家庭内暴力三昧だったよ。 お前は、男だったら良かったのに。 とか言われたし。 僕は生まれつき、 心臓病抱えてるから外に出たこと無いよ。 屋上とかは行くんだ。 院長より僕のが此処は詳しいしね。 因みに僕の病室の番号は 180 で個室だからね、 好きなだけ本を読めるし、 僕は勉強好きだからよくやってるよ。 ホントは親なんかどうでもいい。 愛なんか知らないし。 そんな、親の離婚以外何もかも変わらない筈だった。 -------------------
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