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待ち伏せ事件以来、ジュンスの先輩は現れなくなった。
しかし、チャンミンの眉間には深いしわが刻まれたまま。
「またあったよ?。」
チャンミンが長引いた撮影を終えて宿舎に帰れば、キッチンでジェジュンがこっそり耳打ちしてきた。
「どうする?。」
分厚い封筒とブランドショップの小箱をこっそり取り出してみせた。
チャンミンがまず封筒を開けて中身を確認する。
「昨日はエントランスだったけど、今日はエレベーターの中にぶら下げてあったんだ。」
「部屋に近付いてるってことですね。」
太く力強い文字で愛を綴ってあるラブレターを事務所でシュレッダーにかけるべくポケットにねじ込んだチャンミンは、添えられた小箱も受け取ると忌々しげに呟いた。
「僕達が気を付けてるからいいけど、ジュンスに気付かれたらどうする?。仮にも先輩からの贈り物や手紙を勝手に処分しちゃってるわけだし……。」
心配そうなジェジュンがチャンミンを見つめた。
「先輩だからってストーカーして良い理由にはなりません。ジュンスヒョンにも気付かれるつもりはありませんから、協力してくださいね?。」
眉を寄せて泣きそうなジェジュンの肩をぽんと一つ叩いたチャンミンはにこりと笑うとそのまま部屋に帰って行った。
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