君の温℃[ｷﾐﾉｵﾝﾄﾞ]

始まり

―あおちゃんのわらったかおがすき

その言葉が、何故か心に深く響いたんだ。

「あおちゃんのえがおみてると、なんだかあったかくなるんだ。でも、いまのあおちゃんのえがおは…かなしくなる」

そう言うと君は、目にいっぱい涙を溜めていた。

君のその顔を見て、僕の中の張りつめていた気持ちが、ふわっとほどけて

「ふ、ふぇ～～～～」

いつの間にか泣いてた。

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