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夜 髪を濡らしてとかしてた。顔に化粧水つけて、リップもして。
勉室でも出来るんだけど鏡大きいほうがいいし。
小さな声で大好きな木村カエラのキリンタンを歌いながら歯を磨いた。
キィー ギィー
トイレの方から音がした。風かな?イヤ違う。窓は閉めてあるし。トイレなんかに窓は無い。エアコンなんてたいしたものは無い。
止まらずにずっと音をならしている。そのうちあの扉が開いて誰がくるんじゃないかと ぞっとした。
あっ、扉が開いた。怖いのかよくわからないけど
その場に立ち尽くした。
キィー ゆっくりと開けられる扉🚪
横目でしっかり見ていた。
しばらくたって ・・・
「誰もいないじゃん」
横目を正面の鏡に戻した時 「・・・きゃぁー!!」びしょびしょな黒髪。
額から滝のように流れる真っ赤な血。
目は一つ潰れていた。
手を伸ばすように蓮の肩をつかもうとする。
叫びたくても声が出なか った。
戸棚の上の自分の洗面器とタオルを取り後ろに振り返って女に投げた。
手が離れた瞬間 蓮は勢いよく飛び出し電気を消して走って自分の寝室まで走って逃げた。
「部屋まで追いかけて来たりしないよね!?」
震える手を押さえて
大丈夫、大丈夫 って心の中で唱えていた。
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