盲目の天使【モウモクノテンシ】

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シュ… 何かをつける音。 それから煙の臭い。 支援後の一服だろうか?これは…煙草の臭いだ。 ふいに、自分の髪が掻き上げられた。 大きな手…プリーストの手なのだろう。 ドキン… 胸が鳴るのがわかる。 「な…なんですか?」 「ん…すげーかっこだと思ってさ」 相手の喉が鳴ったのがわかる。 きっと今この人は笑っているのだろう。 「まぁ…こんなところで狩りをしてたらこれくらいはなるわな」 クックッと喉を鳴らしながらプリーストは掻き上げたアサシンの髪を解放する。
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