盲目の天使【モウモクノテンシ】

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それは思わずむせ返るような殺気だった。 もうかなり倒したはずなのに、沸き上がる殺気は留まることを知らない。 痛みを感じないだろう肉に刄を突き立てると、死臭と共に飛び散る腐った液体が身に掛かる。両手に持った短剣も、その液体に溶かされてしまうのではないかと思うほどに濡れていた。
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