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果てない孤独 いつまで付き纏う闇 振り切ることもあがくことも すでにとうの昔に止めてしまった 止めてしまったら闇は緩く纏わり憑いた 足掻き藻掻くほど苦しかったのに 止めてしまった今は心地いい けれど暖かくはない 寒い時はどうしようもない苦しみを味わう 影から光を覗く 光の下に出ることはない 影から光を覗く けれどもすぐに眼を逸らす 光は眩しすぎる 闇を纏う自分には眩しすぎる でも 光の下に出たいんだ 光を視つめていたいんだ 叶わないことは分かってる それでも望んでいるんだ 願っているんだ 自分の場所はこの深い闇の下 蒼く耀く月の下 自分を照らすのは燦然と輝く太陽ではない 自分が視つめるのは明るく輝く太陽ではない この深い闇の中で私を照らし 私が視つめるのは冷酷に耀く蒼い月 .
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