落ちこぼれと召喚

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それでも、厭味な事を言ってくる奴はいるもので……。 「落ちこぼれが、何を頑張るって?」 この金髪碧眼の少年もその一人だ。 顔もよく、実力もある為かどうかはエリサの知る所では無いが、女子生徒からは結構な人気がある。 本人は、それを自覚しているらしく、かなりの女子生徒と関係を持っているらしい。 生粋の女誑し、というわけだ。 エリサにとって、空っぽな男なんて興味が無いに等しいが。 「何をって、今日の使い魔召喚に決まっているじゃ無いか」 よせば良いのにエリルフォンは、この男の相手を始めてしまう。 「だから、君たちみたいな落ちこぼれが、まともに使い魔なんて召喚できると思っているのかい?」 ニヤニヤと気障ったらしく笑いながらそう言ってくる、少年。 「だって、魔力と思いを込めれば誰にだって召喚出来ると言ってたけど?」 きょとんとした表情でそう言うエリルフォン。どうやら素で返してしまったようだ。
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