二章 出会いは突然に、再開は偶然に

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「実は俺、町に着いたばかりでまだ商会の方に顔出してないんだ。  だからそろそろ行かないとまずいかなって」 「あっ、そうなんだ?  それじゃあ私もお付き合いしようかな」 「……何で?」  思わぬセリフにレイスは眉を顰めた。 「何でって、いい機会だから私も挨拶しといた方がいいでしょ?  最近レイスのお父さんにも会ってないし、こっちは商会のお金で訓練してるわけだからそういったことはしっかりしないとね」  どうも理由が後付けっぽいのが気になったが断る理由もないのでレイスは承諾した。  食事代は再開の記念という名目をメイフェアに出され、レイスが払った。
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