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あれからというもの、昼休みのバトルは恒例となっていた。
「せいっ!」
「とりゃぁ!!」
二人の掛け声が響く。
飽きもせず毎日よくやるよ。
そんな二人を眺めながら、昼飯を食べるのが日課となっていた。
しばらく眺めていると、二人の動きが止まりこちらへやってくる。
「今日も引き分けね」
「その様ですね」
そう言いながら、オレの両脇に腰を降ろした。
「はい、二人ともお茶どうぞ」
オレは二人にお茶を差し出す。
「ありがと」
「ありがとうございます」
そう言いながら、二人はお弁当を食べ始める。
「円佳、そのオカズ美味しそうじゃない!一個頂戴」
「良いですよ~、その卵焼きと交換なら」
……こいつら仲が良いのか悪いのか?
さっきまでの死闘が嘘のようだ。
もしかして、拳を通して友情でも目覚めたのか?
いや、友情って言うよりは【強敵と書いて友と読む】ってのが正しいだろう。
そんな和気あいあいと食べている二人を眺めながら、オレは呟いた。
「ん~、平和だ」
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