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「け……る?おーい、架?」
「……え?」
ウメジが呼んでいることすら、気付かなかった。
「どうしたんだよ、ボーっとして?」
「悪い悪い……なんでもない」
「ならいいんだ……け……!?」
言いかけて、ウメジもある一点を凝視している。
どうやらあの少女に気付いた様だ。
「……ふぇ~……」
ウメジも言葉にならない様だ。
だが、見過ぎだろ。ウメジを肘で小突いてやると、ハッとしてこっちを見た。
「……メチャクチャ可愛いな……あの子」
「……ああ」
ウメジの囁きに、相槌を返す。
すると、ウメジはいやらしく口角を上げて囁いた。
「架ぅ~?なんでもなぁ~くないじゃんよ~?」
「う……い、いや、なんでもないって……マジで」
「あの子みて、言葉失ったじゃんよ~?」
ウメジはニヤニヤしている。
コイツムカつくな、後で三倍返しにしてやんよ!!!!!!!!?
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