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そして、何人か同じ制服を着た中に、俺は目をやった。
あ、居た。
「お~い!ウメジ~!」
ウメジは振り返って俺を見つけると、歩くのを止め、俺を待ってくれた。
「おいすー架」
相変わらず笑顔が憎い……ゲフンゲフン……ニクい奴だ。
梅島洋平(うめじまようへい)ことウメジ。
どっかのクマさんと違ってカニミソは嫌いらしい。
中学一年以来の友達で、俺はいつもこいつと一緒に居る。
ウメジは短めの髪をツンツンに立てていて、目は切れ長でクールな印象、体型は細身、とルックスはかなり良い。
如何にもモテそうなんだが……いじくると満更でもない……というか、恍惚とした表情をする時がある。
まあ、困った時は頼りになるんだが……色々と残念な友人です。
さて早速いじってやろうかフヒヒ……。
「五月蝿い、話し掛けんな」
「え!?架から話し掛けたよね!?」
「黙れ」
「あぁ……架の言葉責め……」
スイッチ入るの早いなコラ。
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