~ばあちゃん~

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担当は院長だった。 巷では腕のいい名医。 「ご家族の方ですか?」 と、パパとママが呼び出された。 私と妹は待合室でボーッとした。 二人とも目の前の現実を受け止める事ができなかった… そして院長が私達に告げた言葉はあまりにも無残だった… 「手の施しようがありません、この出血量だったら即死でもおかしくはなかったでしょう」 家族は泣いた… 意識のないばあちゃんが死ぬのを待つしかなかった… ばあちゃんの入院道具をママに頼まれて、妹と家に一度帰った。
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