由衣の気持ち

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彼女は一昨日の夜中、突然重い発作を起こし、救急車で病院に運ばれたのである。 自分は元気だと思っていた由衣には堪える出来事だった。 夜が明けて、兄の初音が急いで由衣の元を訪れた。由衣は大好きな兄の心配そうな顔を見て心が痛んだ。 (また、お兄ちゃんに心配かけちゃった…) 兄に心配をかけるのは由衣が一番嫌いなことだったからである。
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