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その日はカズヤの家に泊めてもらった。
カズヤの家にいると雪の存在を気にしなくてすむから安らげた。
二人とも2連休だったのでその日は昼までバカ話しをして自分の家に帰った。
家に帰ると現実に引き戻された。
ポストに雪からの手紙と焦げた人形が入っていた。
あのクソ野郎、イライラしながらエレベーターに乗り自分の部屋に着き鍵を開けていると隣のオバチャンが飛び出して来た。
『あんた一体何したの!?大丈夫?』
オバチャンの言葉の意味が分からなかった。
そしてオバチャンが一枚のルーズリーフを出してきた。
ルーズリーフには黒いペンで
『裏切りもの』
と書かれていた。
言葉が出なかった。
『とりあえずお茶飲んで行きなさい』
と、オバチャンに言われオバチャンの家に招待された。
オバチャンの家は子供がいなく定年した旦那さんと二人で住んでいた。
だからオレが引っ越して来た時からホントの子供のように親切にしてくれていた。
酔っぱらったり病気になった時にお世話になったのが1回や2回じゃない。
オレは旦那さんとオバチャンに全てを話した。
気づかない内に涙が出て止まらなかった。
オバチャンと旦那さんがいてくれる安心感に1時間くらい泣きまくった。
そして旦那さんからある提案が出された。
旦那さんは元防衛庁の偉い人だったらしく助けになればと知り合いの警察の人を紹介してくれた。
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