ストーカー伝説

客

ストーカーは女の子がされるものだと思っていた。
その考えがガラリと変わった。

ストーカーと出合ったのはオレが働いているホストクラブでした。
その子の第一印象は普通とは言いがたいものでした。
笑い声が響いている店内でその子は号泣していた。
号泣してホストに怒鳴りまくる、痛客(面倒くさい客の事)。
内勤に言われて着いたけど早く席を出たかった。
とりあえず落ち着かせて、話しを聞いてあげた。
男にフラれて忘れるために店に来たらしい。
普通の女の子だった。
その時は。
落ち着いたその子は指名を入れてくれた。
帰り際にメアドを交換して店から送り出した。
店が終わってその子と軽くメールをして、その日は何事もなく終わった。