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雪はあいかわらず毎日連絡してきた。
日を増すにつれて雪は変わっていった。
素直で優しい雪はいつの間にか消えていた。
電話の度にオレにキレるようになった。
『どうして会ってくれないの?』
『どうして連絡遅いの?』
『どうして私の事をもっと考えてくれないの?』
『どうして、どうして、どうして!』
雪がどんどん嫌いになっていった。
連絡もシカト気味になっていった。
そんなある日、あのメールが来た。
『どうして?私たち付き合ってるんだよね?』
意味が分からなかった。
付き合ってる!?
誰と誰が!?
すぐ雪に電話して聞いた。
『オレ達付き合ってたの?』
雪はガチギレしながら電話越しに怒鳴ってきた。
『付き合ってたんじゃないの?』
『優しくしてくれたじゃん!!』
『ご飯とか言ったじゃん!!』
『毎日仕事終わるのまってたんだよ!!』
あの日カズが言ってた子は雪だったんだ!
オレはスグに電話を切ってカズに電話した。
恐くてどうしようもなかった。
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