プロローグ-旧約・次元の書-

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 地球---青く輝くこの惑星(ほし)の何処かの山中に一人の男が立たずんでいた。だが、男は地球人ではなかった。男の全身は機械で構成されていたからだ。無機質な身体と眼は、沈黙が漂っていた。  男の名は、ベクタープライム。数千年前からこの地球に来たが、その真意は定かでわない。  「ついにこの時が来たか・・・。次元の書による、『光と闇の平衡を、闇の軍勢が崩す時、5人の戦士と、5人の歌姫と、10人の形を変える勇士達が光と闇の平衡を取り戻すであろう。』・・・。だが、ワシはこの地球・・・いや、全宇宙の命運を見届ける義務がある。迫り来る、光と闇の平衡が崩壊する時、20人の勇士達は現れるのか・・・。」 ベクタープライムは、山中から見下ろす街を眺め、  「だが、たとえ、光と闇の平衡が崩れたとしても、必ず、勇士達は救ってくれると、ワシは信じている。」
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