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「夢!――…隠れたって無駄よ!何処に隠れてもママにはお見通しなんですからねぇーほら見付けた!」
黄色い声を上げて大喜びする娘の未来に願いを込めあたしは優しいキスをした
「ママずるいよ!僕が隠れる所見てたんだ」
屈託のない笑顔が愛おしい
「ねぇパパも一緒に遊んでもいぃい!?」
「パパもぅすぐ起きて来るから…起こしちゃ駄目よ!そうだ!ママが夢に素敵な物あげる!!」
捕まって観念した娘の首にあたしは金細工のロケットを付けてあげた
「ママァ!これ何!?」
古い年代の高価な首飾りが命を宿したかの様に輝きを取り戻す
「これはね!お守りなの…貴方を必ず守ってくれる大切な首飾り…絶対に無くしちゃ駄目よ!約束よ」
キラキラ輝く瞳の中にロケットが揺れた
顔の前にかざし珍しそうに見ている夢
「ママ綺麗だね!僕大事にするからね」
貴方はダンピールの継承者
近頃闇の者が多過ぎるから将来必ずロケットが必要になる
「アッ!パパが起きて来たよ!パパァ!見て首飾り!ママに貰ったの」
走り去る夢の先に微笑む楽が立っていた
「夢!今日は何して遊んだかパパにお話ししてくれないか!?」
「うん!いぃよ!ママも早くこっちに来て!」
嬉しそうに又ロケットをかざしてる
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