第一章

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「ねえ知ってる?こないだまた送り華踏切で飛び込みがあったんだって」 喧騒な休み時間、八戸彩香は友達の志村茜と立花由希とそんな話をしていた。 「マジっ!?有り得なくない!?だって一週間前にもあったっしょ!?」 今風の喋り言葉で由希が言う。 「ていうかやばいっしょ、あそこ」 笑いながら茜が言う。 「何か掲示板に書いてあったけど、一週間前に飛び込んだやつと今回飛び込んだやつって同じ大学の同じサークルだったらしいよ?」 彩香が言った。 「ってことは、もしかして一緒に花束置いちゃったとか?」 茜が怖がってもいないのに怖そうに言う。うそー、やだーと彩香と由希が笑いながら相槌を打つ。
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